新しい価値を創造する工学研究
地球規模の環境変化や急激な少子高齢化による社会構造変化が進む中、次世代の電子デバイスには、更なる利便性と環境制約を鑑みた多様性が求められています。こうした背景の中、容易で安価、環境負荷が小さい製造プロセスや機械的柔軟性といった魅力を有する有機半導体材料への期待が 高まっています。本研究室では、次世代の電子材料として期待されている、柔らかくて簡単に作れる有機物の半導体デバイスを中心とした、有機エレクトロニクスの研究を、化学や物理の基礎研究から産業応用まで多角的に行っています。 柔らかい半導体を使うと、数mmくらいの厚さの超薄型テレビやプラスティック素材の曲がるディスプレイ、さらには服などにして身に着けるウェアラブルコンピュータなどの全く新しい製品が実現するので、画期的な産業になることが期待されています。こういった新しい価値を創造することに、全世界が躍起になって取り組んでいます。